第15話・兄弟対決(CASE・2 マリオ

 はじめに
 さて、今回は兄弟対決エピソード第2段をお贈りしますが、かなり間が開いてしまいました(汗)
 最近、思うのは文章を書く上で、私に関してはテンションが最も重要なようでネタが充分にあっても書きたくないとどうしても書けないし、大してネタがなくても書きたい内容なら驚くほど書けてしまうのです。
 という訳で、今回、番外編を久々に書こうというテンションが備わったようなので一気に書いてしまおうと思います。

 エミュレーターというモノをご存知ですか?
 簡単に説明すると、パソコンに変換されたファミコンやスーパーファミコンのソフトのデーターを起動させる為に必要な「ゲーム機の本体」のようなモノです。(かなり、知ったかぶりで書いています/笑)
 私が現在使用しているパソコンを購入したのは、去年の正月で衝動的にベスト電器で(なにしろ初売りでも空いているので/汗)ローンを組んで買いました。
 その時、先に購入していたフェイから色々と使えるデーターを強奪してきました。その中にエミュレーターがあったのです。暇つぶしに貰ったのですが、なにしろスーパーファミコンのソフトなんて懐かしすぎて、一時期、かなりやっていました。(コントローラーまで買った)
 みっつ 「おい、マーク!お前もやるか?」
 マーク 「なんだよ、兄貴?何してるの?」
 みっつ 「何って、マリオに決まってるべ!!」
 マーク 「うへ~っ。懐かしいね。マリオコレクションでしょ!」
 みっつ 「おうよ!じゃあ、一回死んだら交代でやるべ。」
 ちなみに、このマリオコレクションとはファミコンで発売されたマリオシリーズ(初代、2,3、USA)をスーパーファミコンに移植した物で、以前にうちにもあって、その時もかなりやり込んだ代物だった。
 とりあえず、初代から始めたが何回もやったステージなのでスムーズに進むことが出来た。だが、その内にある異変に2人共気づくことになった。
 みっつ 「な、なぁ、マークよ。どうでもいいが、土管から出てくるはずのパックンフラワーが見えないんだけど、俺の気のせいか?」
 マーク 「いや、兄貴。僕にも見えないんだけど・・・。」
 重大な問題であった。エミュレーターを使用しているためなのか、処理しきれない面があるようで前述したパックンフラワーや水中のステージではマリオの姿が見えないのであった。だが、
 みっつ 「ここまで来て、逃げられないべ。やるぞ。」
 マーク 「当たり前でしょ!」
 むしろ闘志を掻き立てられた兄弟は各々のアイデンティティを賭けてプレイに没頭した。まず、水中の面はワープとかで出来る限り回避した。だが、パックンフラワーが見えないのは致命的であった。なぜなら、穴を飛び越えた着地地点に土管があったらどうしようもないのである。
 みっつ 「おい、どうやって攻略する?俺は、運任せで飛ぶようにしているが。」
 マーク 「大体のタイミングを読んでジャンプするよ。体で覚えればいいんだよ。」
 こんな具合に無駄な労力と青春を傾けた兄弟は初代と3をクリアーし、最も難しい2(裏面までありやがる)を夜中にひたすらやり込んだ。そして、遂にクリアーしたのだった。
 マーク 「兄貴、クリアーしたぞ!」
 みっつ 「ZZZ・・・。」
 マーク 「言いだしっぺが寝るんじゃねぇよ!」
 既に燃え尽きたみっつは夢の中にいた。この後、マークは勢い余ってUSAまで攻略するのだった・・・。

 久々の番外編はいかがだったでしょうか?今、思えば馬鹿なことをしていたものです~。次回は第16話「そりゃあないぜ、母上」をお贈りします。どうぞ、お楽しみに~!

※この物語は事実を元に構成されたノンフィクションです。
           [総監督・原作・監修] 海ちゃん
           [脚本・シリーズ構成] みっつ


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